福岡県の絶対おすすめの初詣スポット 福岡地方編

新年最初の行事と言えば初詣。本来三が日に神社へ参拝することを指していましたが、最近では大晦日の深夜から元旦にかけての参拝が増え、一種のカウントダウンイベントのようにもなっています。
毎年決まった神社に参拝するといった方も多いかもしれませんが、福岡県は全国都道府県で3番目に神社が多く、太宰府天満宮や筥崎宮をはじめとした有名な神社も多くあります。

今回は福岡県の中でも福岡地方から初詣にピッタリの神社をピックアップ!
県内3,500社を超える神社の中から厳選してご紹介します。

↓北九州地方の神社はこちら↓

↓筑豊地方の神社はこちら↓

↓筑後地方の神社はこちら↓

三社参りは福岡特有の風習

実は三社参りを行う地域の方が少ない

福岡に住む我々は初詣の際、当然のごとく神社を「はしご」します。

初詣で3社の神社に参拝する三社参りは九州と中国地方の一部のみで行われている風習です。
関東圏の一部にも三社参りの風習はありますが、こちらは東国三社参りと言われ鹿島神宮、息栖神社、香取神宮の3社に参拝することを指します。

三社参りの起源は朝廷が伊勢神宮、石清水八幡宮、賀茂神社の3社に参拝していたことが庶民に伝わり始まったという説が有力とされていますが、現在では参拝する神社に指定はなく、好きな神社に参拝する習慣となっています。
※一部では鎮守や氏神など決まった神社に参拝する地域もあります

この記事では地域ごとにおすすめの神社を紹介しているので、ぜひ三社参りの参考にしてくださいね。

福岡地方のおすすめ初詣スポット

商人の街・博多を中心とした地域の為、商売繁盛のご利益を掲げる神社が多い地域です。
また、全国の天満宮の総本山である太宰府天満宮を擁しているため、学問にかかわる神社も多く鎮座しています。
そんな福岡地方から10社をご紹介します。

住吉神社(福岡市博多区)

博多駅から徒歩10分と好立地の神社。天神エリアにも近い
祀神 ご利益
底筒男神・中筒男神・表筒男神 航海安全・学業成就・商売繁盛など

博多駅から歩いて10分ほど、住吉通り沿いにある住吉神社は櫛田神社と並ぶ人気の神社です。
祀神の底筒男神・中筒男神・表筒男神は住吉三神とも呼ばれる「古事記」「日本書紀」に登場する神様です。
同じ住吉三神を祀る神社は全国に2,000社以上ありますが、博多の住吉神社はすべての住吉神社の始原という説もある由緒正しい神社です。
建立時、付近は那珂川の河口ということもあり、航海安全を祈願する神社でしたが博多の街が商人の街として発展するにつれて商売繁盛、学業成就などさまざまなご利益を祈願されるようになりました。
年末年始には大祓式、除夜祭、歳旦祭など一般的な行事に加え、三が日には「住吉三日恵比須神社例祭」という祭典も行われます。
初詣は年の明けた深夜から可能で、除夜祭も行うため出店なども楽しむことができますが、毎年大変混雑します。
筆者のおすすめは1月2日の午前中。1月1日の勢いも落ち着き、なおかつ他の人が出かけたがらないので比較的空いています。

基本データ

住所:福岡市博多区住吉3-1-51
営業時間:9:00〜17:00(参拝は終日)
TEL:092-291-2670
駐車場:なし(近隣コインパーキング有)
公式HP:http://chikuzen-sumiyoshi.or.jp/index.html

櫛田神社(福岡市博多区)

山笠だけでなく初詣にも多くの人が訪れる
祀神 ご利益
大幡大神・天照皇大神・素盞嗚大神 縁結び・商売繁盛・夫婦円満

博多祇園山笠の総本山として全国に知られている櫛田神社は博多区の中でも寺社を中心に発展した祇園・呉服町の中心地にあります。
祀られているのは日本書紀に登場する大神です。
博多の神社らしくご利益は商売繁盛。他にも縁結び、夫婦円満、不老長寿のご利益があるともされています。
山笠の時期に注目される神社ですが、年末から元旦にかけても多くの方が訪れています。
大晦日から元旦にかけては終日参拝可能です。
櫛田神社から徒歩10分ほどの御供所町にあるお寺では除夜の鐘撞が体験できるので、併せて楽しめます。
3ヶ日にはさまざまな景品が当たる名物の福みくじ(500円)を引くことができます。

基本情報

住所:福岡市博多区上川端町1-41
営業時間:9:00~20:00(参拝は終日)
TEL:092-291-2951
駐車場:なし(近隣コインパーキング有)

警固神社(福岡市中央区)

天神の中心部に鎮座している神社。買い物客の憩いの場として普段から賑わっている
祀神 ご利益
神直毘神・大直毘神・八十禍津日神ほか 勝利・防衛・厄除け・厄払い

福岡市中央区天神エリアの中心部に位置しており、普段から市民の憩いの場所となっている警固神社。
バス、地下鉄、電車とすべての交通機関からアクセスが良いため毎年大晦日から元旦にかけて多くに人が訪れます。
古事記・日本書紀に登場する戦いの神が祀られており、勝利のご利益があることから古来から大名や武家、現代では経営者やスポーツ選手も多く訪れています。
毎年正月には漢字一文字を水に流して、願掛けをする「一文字流し」という神事も行われており、おすすめの初詣スポットです。
三が日は混雑しますが、比較的流れは早くスムーズにお参りすることができます。ぜひ、初売りついでに足を運んでみてはいかがでしょうか。

基本情報

住所:福岡市中央区天神2-2-20
営業時間:9:00~18:00(1月1日~7日7:00~21:00)
TEL:092-771-8551
駐車場:なし(近隣コインパーキング有)
公式HP:http://kegojinja.or.jp/

筥崎宮(福岡市東区)

三が日には奇祭・玉せせりを見ることができる
祀神 ご利益
応神天皇・神功皇后・玉依姫命 商売繁盛・必勝祈願・安産祈願ほか

福岡市東区箱崎にある筥崎宮は923年に醍醐天皇が国家鎮護のために建立したといわれ、日本三大八幡にも数えられる神社です。
応神天皇(八幡大神)と、その母である神功皇后、海の神様である玉依姫命の三柱を祀っており、商売繁盛や安産、勝利のご利益があるとされています。
福岡県内で3番目に初詣客の多い神社で、毎年多くの人々が訪れる他、ソフトバンクホークスが必勝祈願を行うことでも知られています。
年末年始は12月31日23:00~1月1日18:00、1月2日、3日は9:00~18:00に駐車場を開放しているため、年越しの参拝をすることができます。
また、1月3日に行われる「玉せせり」は玉に触れると災難を逃れ幸運を授かるといわれる正月の名物行事で、こちらも多くの見物客が訪れます。
JR、地下鉄共にアクセスが良いためおすすめの初詣スポットとなっています。

↓玉せせりについてはこちらの記事でもご紹介しています↓

基本情報

住所:福岡市東区箱崎1-22-1
営業時間:7:30~17:00
TEL:092-641-7431
駐車場:有料駐車場あり(正月特別料金)
公式HP:https://www.hakozakigu.or.jp/index.html

香椎宮(福岡市東区)

参拝しやすい駅チカ神社
祀神 ご利益
仲哀天皇・神功皇后ほか 安産・武運長久・交通安全

香椎宮は筥崎宮と並んで東区でも参拝者の多い神社です。
交通安全、武運長久のご利益で知られており、仲哀天皇、神功皇后を祀っています。
参道には800mに渡って県の保護指定樹にもなっている楠の巨木が並んでいて、古くは神の道として、勅使参向ならびに神幸式の時のみに使用されたと言われています。
毎年12月31日16時より年越しの神事である「年越しの大祓」、元日の15時からは「歳旦祭」が行われ、多くの人で賑わいます。
元旦は24時間参拝可能でJR香椎線・香椎神宮駅から徒歩3分の好立地のため、初詣に利用しやすい神社です。

基本情報

住所:福岡市東区香椎4-16-1
営業時間:6:00~18:00(1月1日は24時間)
TEL:092-681-1001
駐車場:無料駐車場あり(300台)
公式HP:http://kashiigu.com/

鷲尾愛宕神社(福岡市西区)

天気が良ければ境内から初日の出を見ることができる
祀神 ご利益
伊耶那岐尊・天忍穂耳尊・火産霊神・伊耶那美尊 縁結び・商売繁盛・安産・子育ほか

福岡市西区、愛宕山頂に鎮座する鷲尾愛宕神社は日本三大愛宕にも数えられ、地元の人々からは「愛宕様」として親しまれています。
国生みの神である伊耶那岐尊、農耕の神とされている天忍穂耳尊らを祀っており、商売繁盛、安産などのご利益があるといわれています。
山頂にある境内は初日の出の名所としても知られており、元旦の早朝には「初詣縁起大行列」と呼ばれる行列ができます。
三が日合わせて県内5位の70万人が参拝に訪れる人気のスポットで、福みくじや出店などを楽しむことができます。
最寄り駅は地下鉄空港線・室見駅から徒歩12分ほど。愛宕神社のある愛宕山は標高68mの低い山なので登山のような辛い道程はありません。
境内近くには50台の無料駐車場もあります。

基本情報

住所:福岡市西区愛宕2-7-1
営業時間:9:00~17:00(1月1日は23:00まで、2日、3日は7:00~22:00)
TEL:092-881-0103
駐車場:無料駐車場あり(50台)
公式HP:http://atagojinjya.com/

太宰府天満宮(太宰府市)

言わずと知れた天満宮の総本山。毎年多くの受験生が訪れる
祀神 ご利益
菅原道真ほか 学業成就・厄除け・開運

福岡県で1番の参拝者数を誇る太宰府天満宮。年末年始は周辺に特別交通規制が敷かれるほどの人気です。
祀られているのは菅原道真公で、福岡各地に鎮座する天満宮の総本山となっています。
有名な学業成就のほか、厄除けや開運などのご利益もあり、毎年県外からも受験生が訪れるパワースポットです。
12月31日から1月1日にかけて拝殿前では毎年カウントダウンイベントも行われています。
また、太宰府天満宮の名物と言えば「梅が枝餅」ですが、元日は24時間営業を行う屋台もあるのでいつ参拝しても食べることができます。
大晦日から元旦にかけては西鉄大牟田線とJR二日市太宰府天満宮間で臨時便が終日運行しているので、初詣には公共交通機関を利用しましょう。なお、3が日の期間は、福岡空港・太宰府天満宮間のバスがすべて運行になるので特に県外から旅行に来られる方は注意が必要です。

基本情報

住所:太宰府市宰府4-7-1
営業時間:9:00~17:00(12月31日、1月1日、2日、3日は終日)
TEL:092-922-8225
駐車場:なし(近隣コインパーキング有)
公式HP:http://www.dazaifutenmangu.or.jp/

宗像大社(宗像市)

2017年に史跡と関連遺産が世界遺産に登録された
祀神 ご利益
田心姫神・湍津姫神・市杵島姫神 交通安全・船舶守護・開運

2017年に社殿と関連遺産が世界遺産に登録され、一躍有名になった神社です。
日本全国に7,000社以上ある宗像三女神を祀る神社の総本社とされており、その社格から「裏伊勢」とも呼ばれています。
祀っているのは田心姫神、湍津姫神、市杵島姫神の3人の女神で、それぞれ沖津宮(宗像市沖ノ島)、中津宮(宗像市大島)、辺津宮(宗像市)に分祀されています。
古くから道の神、海の神、航海の神とされており、交通安全、船舶守護のご利益があるといわれています。
大晦日から元旦にかけては約8万人が参拝に訪れ、その年の交通安全を願います。参道右手には神宝館という資料館があり、世界遺産に認定された沖ノ島関連遺産の一部を見ることができます。
三が日は終日解放されているものの、駅から遠く、バスもあまり本数がないため夜間の参拝はおすすめできません。
駐車場は500台以上の収容が可能なため、車での参拝をおすすめします。

基本情報

住所:宗像市田島2331
営業時間:9:00~17:00(3が日は終日)
TEL:0940-62-1311
駐車場:無料駐車場あり(第1~第3まで合わせて1000台)
公式HP:http://www.munakata-taisha.or.jp/index.html

宮地嶽神社

日本一の大しめ縄は圧巻
祀神 ご利益
神功皇后 交通安全・船舶守護・開運

人気アイドルグループの出演するCMで話題になった宮地嶽神社は神功皇后を主祭神としており、全国にある宮地嶽神社の総本宮にあたる神社です。
商売繁盛、家内安全、交通安全のご利益があり、新車を購入した際に参拝と祈祷をする方が多いのが特徴。年間の参拝者数は福岡で2番目に多い220万人にも上ります。また、拝殿に飾られている大注連縄は直径2.6m、長さ11m、重さ3tと日本一のサイズを誇っており圧巻です。
初詣の時期だけでも100万人の参拝客が訪れ、1月1日は0時から神事が行われるなど多くの人がこの神社で年越しを行っていますが、駅から徒歩20分以上と遠く、バスも日中しか走っていないため車での参拝をおすすめします。
宮地嶽神社の名物である松ヶ枝餅という焼き餅は、太宰府天満宮の梅が枝餅とそっくりですがヨモギやサクラなど味にバリエーションがあります。

基本情報

住所:福津市宮司元町7-1
営業時間:7:00~19:00(1月1日は終日)
TEL:0940-52-0016
駐車場:無料駐車場あり(第1~第5合わせて1400台)
公式HP:http://www.miyajidake.or.jp/

春日神社(春日市)

春日市だけでなく福岡市内からも多くの人が訪れる
祀神 ご利益
天児屋根命・武甕槌命・経津主命・姫大神 家内安全・厄除・交通安全ほか

春日神社は春日市にある神社。春日市の春日神社、ではなく春日神社がある地域だから春日市と名付けられるほど権威のある旧県社です。
天児屋根命・武甕槌命・経津主命・姫大神と春日神と呼ばれる神々を祀っており、家内安全、厄除、交通安全のご利益があるとされています。
毎年正月になると春日市とその近辺から多くの参拝客が訪れます。神社としての規模はあまり大きくありませんが、例年参道には人があふれ、出店の出店や神事もあり大変な賑わいを見せています。

基本情報

住所:春日市春日1-110
営業時間:9:00~16:00(参拝は終日可能)
TEL:092-581-7551
駐車場:無料駐車場あり
公式HP:https://www.kasugajinjya.jp/

今年の大晦日、元旦は神社に行こう!

いかがでしょうか。
初詣にはいかないという方も、毎年決まった神社に行っているという方も、2022年元旦は今までと違った神社に参拝してみてはいかがでしょうか。
多くの神社では大晦日には除夜祭、元旦には新嘗祭、歳旦祭とカウントダウンのように神事を行うところも多くなっています。
出店や蚤の市などを楽しめる神社も増えてきているので、ぜひ年末年始のレジャーとして初詣を楽しんでみてくださいね。

※掲載されている情報はすべて2018年12月時点のものです。