観光、通勤、買い物に。福岡市で自転車に乗ろう!

最近、福岡の街でもレンタサイクルやシェアサイクルを利用している人を見かけることが多くなってきました。
以前は海外からの観光客が多く利用していましたが、最近は地元の方が買い物や通勤・通学に利用することも増えてきているようです。

福岡市はもともと坂が少なく平坦な地形で、主要な商業施設や観光地がまとまっているため自転車での移動に向いている土地でした。
それに加えて、2018年に市と民間企業によって開始された「スマートシェアサイクル実証実験事業」により、シェアサイクルの拠点が爆発的に増加。その数は全サービス合わせて100ヶ所を超えます。

スマートシェアサイクル実証実験事業とは

福岡市が進める事業の一つ。
「メルチャリ」をはじめとする民間のシェアサイクル事業者を誘致し、市内各所に貸し出し拠点を設置。
官民が一体となってスマートシェアサイクルの普及を進める計画で、市営の23ヶ所と民営の100ヶ所を超える拠点が稼働しています。

そこで、今回は福岡市の観光や普段のお買い物にピッタリの自転車貸し出しサービスをご紹介します!

レンタサイクルとシェアサイクルの違い

まずは、レンタサイクルとシェアサイクルの違いについてご説明します。

レンタサイクルとは、文字通り貸自転車のことです。貸し出しを行っている店舗でレンタルし、使用後は同店舗に返却する形が基本でしたが、最近では同系列の店舗ならどこで返却しても良い「相互乗り捨て」や駅や宿泊施設に自転車を届けてくれる「配達サービス」を行う店舗も増えています。

一方シェアサイクルは、街中に設けられた「ポート」や「ステーション」と呼ばれる拠点で他人と自転車を共有するサービスです。福岡市内にはたくさんの拠点があり、例えば博多駅で借りた自転車を天神で返却するといったことも可能になります。
特に、福岡市が推進している「スマートシェアサイクル」はスマートフォンに専用アプリを入れておくことでキャッシュレスで自転車が利用できるサービスです。

どちらもそれぞれ利点、欠点があるので自分の用途にあわせたサービスを選びましょう。

福岡市内で利用できるレンタサイクル

福岡市内で利用できるレンタサイクルの貸し出し場所、料金、サービスをご紹介します。

福岡レンタサイクル

ホステルの店頭で貸し出している

呉服町のホステル「高谷屋」で貸し出しを行っているレンタサイクルです。
福岡で唯一、今大人気の街乗り用クロスバイク「TOKYOBIKE」専門店で、レトロなデザインながら軽くて乗りやすい自転車に乗ることができます。
呉服町は宿泊施設も多く、歴史的建造物の多い御供所町やさまざまなお店の揃う博多駅などが自転車での移動範囲にあるので観光での利用がおすすめです。
また、話題のTOKYOBIKEの購入を考えている方も一度試し乗りができることから、自転車好きにも利用されています。

基本情報

貸出・返却場所:福岡市博多区中呉服町9-12 博多呉服町ホステル高谷屋
営業時間:09:30~19:00
利用方法:事前にwebまたは電話で予約→店頭でレンタル
公式HP:https://bcyve.com:50002/rentalbike_pretop

利用料金

シーサイドバイク

相互乗り捨てのできるレンタサイクル

六本松、中洲、吉塚と市内3ヶ所に店舗を持っているレンタサイクルです。
精算はクレジットカードのみとなりますが、1日当たり1,000円と低価格が特徴。
1枚のカードで4台までレンタルできるので、家族やグループで利用できます。
吉塚、六本松エリアは歩行者が比較的少なく、自転車で走りやすいコースなのでサイクリングにもおすすめです。

基本情報

貸出・返却場所:けやき通りステーション()、中洲ステーション()、吉塚ステーション()
営業時間:11:00~19:00(吉塚ステーションのみ11:00~20:00)
利用方法:事前にweb予約→任意のステーションで貸し出し
公式HP:http://fukuoka.minaport.jp/

利用料金

※支払いはクレジットカードのみとなります

MIGRANT CYCLING

日本初の配達レンタサイクル

全国でも珍しい配達可能のレンタサイクルです。
予約時に指定した宿泊施設または駅に自転車を配達してくれます。利用は6時間と1日のどちらか。6時間を超えると自動的に1日の料金に切り替わります。
車種も街乗り用のミニベロやシティサイクル、郊外へのサイクリング用にクロスバイク、マウンテンバイクと用途に合わせて選ぶことができます。
配達のほかに受け渡し専用ガレージ(中央区白金)で受け取ることもできます。

基本情報

貸出・返却場所:配達エリア内の駅、宿泊施設、引き渡し専用ガレージ(福岡市中央区白金1-9-25)
営業時間:9:00~20:00(6:00~貸し出し可能)
利用方法:LINE@または電話で予約→当日指定の場所まで配達または
公式HP:http://migrant.company/

利用料金

ミニベロ シティサイクル クロスバイク マウンテンバイク
6時間 1,300円 1,500円 1,500円 1,800円
1日(6:00~20:00) 1,800円 2,000円 2,000円 2,300円

配達・回収には別途料金が必要です
配達エリア・料金はこちら→http://migrant.company/%E9%85%8D%E9%81%94%E5%8F%AF%E8%83%BD%E5%9C%B0%E5%8C%BA/

借りるバイ

博多駅から徒歩1分で利用することができる

2017年にオープンしたKITTE博多の駐輪場で貸し出しているレンタサイクルです。
博多駅から徒歩1分の場所で借りられるため、観光はもちろん市外からの買い物にも便利。
自転車はシティサイクルと電動アシストから目的地に応じて選ぶことができます。
博多~天神エリアならシティサイクル、平尾や警固など坂の多いエリアには電動アシストがおすすめです。

基本情報

貸し出し・返却場所:KITTE博多 B2F駐輪場
営業時間:9:00~19:00
利用方法:web予約→KITTE博多B2F駐輪場にて貸し出し
公式HP:http://karirubai.com/index.html

利用料金

ミニベロ(電動アシスト) シティサイクル クロスバイク
~8時間 800円 800円 1,000円
~24時間 1,600円 1,600円 2,000円

クロスカントリー

自転車の販売・修理も行っている

自転車の販売・修理を行うクロスカントリーが運営するレンタサイクル。
自転車屋さんが運営しているため、しっかりとした整備や自転車の品質に定評があります。
料金は他のレンタサイクルより少々高いですが、どちらの店舗も市街地の中心部にありバス停や地下鉄駅も近いため利用しやすい利点もあります。
中洲店、けやき通り店間の相互乗り捨てはできないのでご注意ください。

基本情報

貸出・返却場所:クロスカントリー中洲店()、クロスカントリーけやき通り店()
営業時間:11:00~20:00
利用方法:店頭で申し込んでレンタル
公式HP:http://cross-country.jp/sp/index.html

利用料金

ミニベロ クロスバイク
4時間 1,080円 1,080円
1日(11:00~20:00) 2,160円 2,160円

※貸し出しには別途預かり金2,000円が必要です(車両返却時に返還されます)

エコチャリ

新品・中古の自転車販売も行っている

東京に本社を置く、アウトレット・中古サイクルショップが運営するレンタサイクルです。
デイユースも可能ですが料金は割高。1か月以上で契約すると1日当たり200円ほどと非常に安く利用することができます。
法人向けのレンタルも行っており、レンタル台数が多い場合配送も行います(要相談)。
市内最大の約100台を保有しているので在庫が無くて借りられないといったこともないでしょう。

基本情報

貸出・返却場所:エコチャリ吉塚店
営業時間:11:00~20:00
利用方法:店頭で申し込んでレンタル
公式HP:http://www.ecochari-fc.com/shop/fukuokayoshizuka/

利用料金

シティーサイクル(ギア無) シティーサイクル(ギア有) クロスバイク マウンテンバイク 電動アシスト付き自転車
1日 2,700円 3,500円 6,000円 6,000円 7,000円
1週間 3,500円 4,500円 7,000円 7,000円 8,000円
1か月 4,000円 5,000円 8,000円 8,000円 9,000円
2か月 7,000円 8,500円 14,000円 14,000円 16,000円
3か月以降 3,000円/月 3,500円/月 5,000円/月 5,000円/月 6,000円/月

シェアサイクル

福岡市内で利用できるシェアサイクルのポート、料金、サービスをご紹介します。

メルチャリ

フリマアプリなどを手掛けるメルカリが全国に先駆けて福岡で実証実験を開始したシェアサイクル事業です。
市内50ヶ所以上のポートから好きな時に、好きな場所で自転車を借りることができ、ポートがある場所であればどこでも乗り捨てることができます。
利用する場合は専用アプリを自転車のバーコードにかざすことで利用開始となります。
料金は円/分。運営会社も15分程度の利用を想定しているとおり、長時間の利用は割高になります。
また、利用者数も多いため、人気のポートにはほとんど自転車がないといった事態も起こっています。
とはいえ、ポートも台数も徐々に増加しておりこれからさらに便利になることに期待したいですね。

基本情報

ポート設置場所:福岡市内各所
利用方法:専用アプリ
料金:4円/1分
予約:不可

利用方法やポートの場所など詳しくはこちら

ecobike

福岡市内で最大の拠点数を誇る

不動産仲介大手のアパマンショップが運営するシェアサイクルサービスです。
自社物件の駐車場や空きスペースに次々とステーション(ポート)を設置しているため、現在福岡で運営されているシェアサイクルサービスのなかで最も多くの拠点を持っています。
料金はメルチャリと同じですが、1日利用のプランもあって長時間利用する場合はこちらがおすすめです。

基本情報

ステーション設置場所:市内を中心とした福岡県内各所
利用方法:専用アプリ
料金:60円/15分、1,000円/1日
予約:可

利用方法やステーションの場所など詳しくはこちら

準備中

COGICOGI SMART!

長時間借りることのできるシェアサイクル

海外で導入が進むシェアサイクルサービスが2017年より福岡にも導入されました。
日本では東京エリアに続いて2エリア目で福岡市中央区を中心に現在7箇所のポートが稼働しています。
他のシェアサイクルサービスと違い、長時間の利用を想定しているので旅行・観光におすすめです。

基本情報

設置エリア:福岡市中心部
利用方法:専用アプリ
料金:2,100円/12時間、2,400円/24時間、3,600円/36時間
予約:不可

利用方法やステーションの場所など詳しくはこちら

準備中

福岡市の移動は自転車がおすすめ!

最初に述べた通り、福岡市は非常に自転車の走りやすい構造をしており、自転車の利用者数は全国でも上位に食い込みます。
しかし、現状致命的に駐輪場が少ないという問題を抱えており放置自転車や駐輪禁止区域での違反が目立ちます。

住んでいる側からすると、そもそも人口に対して駐輪場が足りてないんだから取り締まる前に増やしてくれ!というのが本音ではありますが、場所の問題もあります。

しかし、レンタサイクルやシェアサイクルがもっと普及すれば自転車の絶対数も減って、自転車に乗りやすくなります。
また、福岡市はバスによる渋滞も大きな問題となっているので単距離移動に自転車が使われるようになればバス渋滞も解決!
いいことだらけですね。

ぜひ皆さんもエコで便利なレンタルサイクル、シェアサイクルを利用してみてはいかがでしょうか。