アメリカで始まった、完全無人の店舗・スマートストア。
そんなスマートストアの日本第1号店「トライアル Quick 大野城店」が全国に先駆けて、なんと福岡県大野城市にオープンします!
株式会社トライアルカンパニー、パナソニック株式会社、日本電子決済推進機構の3社がスマートフォン(スマホ)などを駆使して運営を効率化し、夜間の完全無人化を可能とした「スマートストア」の新業態店を12月13日(木)よりオープンします。
同店は夜間22:00~5:00の間、日本初の完全無人店舗として営業します。(5:00~22:00は有人)
スマートストアの使い方
日本初のスマートストアということで、夜間は完全無人となるトライアル Quick 大野城店。
果たして人のいない店舗でどのように商品を購入するのでしょうか。
スマートストアと言えばアメリカの「Amazon Go」が有名です。
Amazon Goは商品を棚から取って店を出ることで、店舗内のカメラがどの商品を持ち帰ったかを判別。専用アプリを通して自動的に決済が行われるという仕組みです。
対してトライアル Quick 大野城店では店舗での決済を行います。
決済方法はセルフレジ、もしくはカート決済です。セルフレジは従来の店舗にも導入されており、客自身が会計を行うことで人件費を削減できると、多くの小売店で導入が進んでいます。
では、カート決済とはいったい何なのでしょうか。
タブレット搭載のカートで楽々決済
トライアル Quick 大野城店の買い物カートにはタブレットが搭載されています。
カートに商品を入れると店内200ヶ所に設置されたカメラが商品を認識。価格などの商品データが自動的にタブレットへ送信されます。
必要なものをカートに積んだら、あとはタブレットにトライアルのプリペイドカードまたは専用アプリをかざして決済するだけ。レジを通す必要は一切ありません。
何かと混雑するセルフレジすら通す必要のない画期的な決済方法で、人員を削減すると同時に買い物をストレスフリー化する狙いがあります。
日本初の3つの技術
スマートストアを運用するにあたって、トライアルは3つの新技術を導入しました。
それぞれ、AIやIoTなどの最新技術を駆使しており、私たちの買い物をより便利にしてくれます。
新技術その1 AI冷蔵ショーケース
既存の冷蔵ケースにカメラとパナソニックのDeepLearning技術を搭載。今までの購入データからは得ることのできなかった、客の購入までの動きや、年齢・性別などを学習することで商品の入荷や開発に役立てます。
データの収集が進めば、在庫切れがなくなる、より顧客の欲しい商品が販売されるなど、買い物が便利になると同時に買い物客の動向がわかることで入荷・補充の効率化が進んでさらに人員が削減できるのではないかと期待されています。
新技術その2 夜間無人化
冒頭でもお話ししましたが、トライアル Quick 大野城店は夜間22:00~5:00の間、無人営業を行います。(オープン当初は多少人員を置く予定)
店内200ヶ所以上に設置されたカメラで、買い物客の動きを把握することで店内の動線改善にも役立てます。
なお、同店への入場には個人情報と紐づけたプリペイドカードまたは、専用アプリが必要となります。
新技術その3 キャッシュカードでチャージできるプリペイドカードチャージ機
日本電子決済推進機構が運営するJ-Debitサービスを導入することにより、の専用プリペイドカードチャージ機を使って、銀行のキャッシュカードから直接トライアルのプリペイドカードへチャージができるようになりました。
また、専用アプリケーションとも連動し、スマートフォンを使った決済や残高の確認が可能です。将来的にはキャッシュカードを介さず、スマートフォンのみで銀行口座からプリペイドカードへのチャージも目指しています。
最新のお店に行ってみよう
日本初のスマートストアが福岡に誕生する。東京や大阪、名古屋に先駆けて実証実験が行われるのも福岡県に新しいものを取り入れる土壌があるからだと感じます。
なにより、写真の方を見ていただくとわかる通り200台のカメラやタブレット付きのカートなどを導入したにも関わらず、価格はいつものトライアル価格というのもうれしいですね。
まだまだ課題は多いと思いますが、トライアルカンパニーの楢木野仁司会長は「来年、福岡や佐賀に10店舗前後出店し、将来的には全国で年間50店舗を出したい」と話していることから今後の展開にも期待が膨らみます。
【12/18更新】実際にトライアルQuick大野城店に行ってみました!