日本初の無人営業スマートストア トライアルQuick大野城店に行ってみた

先日当サイトでもご紹介した日本初の無人営業を行うスマートストア「トライアルQuick大野城店」。

株式会社トライアルカンパニー、パナソニック株式会社、日本電子決済推進機構の3社が最新技術を導入し、夜間(22:00~5:00)は店員を配置しない、完全無人営業を行うということで、福岡だけでなく日本中で大きな話題になっています。
※プレオープン期間につき現在は店舗スタッフが常駐しています

今回は”続報”ということで、日本ではまだ馴染みのないスマートストアを実際に利用してみた様子をお届けします。

日本初の無人営業スマートストアに行ってみた

看板を照らすライトが眩しい

時刻は夜10時半。
無人営業の時間になったトライアルQuick大野城店(以下、トライアル大野城店)にやってきました。

場所は大野城市川久保。JR博多駅から車で30分ほどの場所です。
周囲は閑静な住宅街で、夜遅かったこともありトライアル大野城店の明るさが際立ちます。

店舗外に貼られていたポスター

オープン翌日の12月14日に行ったため、まだまだプレオープン期間中でした。
グランドオープン時期は未定で、店内オペレーションの体制が整い次第行われる予定です。

外から見ると普通のトライアルにしか見えない

オープン直後ということもあり、外観はとてもキレイです。
事前情報では入店の際にトライアルのプリペイドカードまたは専用アプリが必要とのことでしたが、この日は入口が解放されていました。

【追記】
グランドオープン時に入店にカードかアプリが必要になるとのことです。
団体で入店する場合は1人が登録していれば全員入店することができます。

白い床にLEDライトが眩しい

店内に入るとまずは生鮮コーナーがあります。
レイアウトは他のトライアルと変わらないようです。

天井には1mほどの間隔でカメラが並んでいる

一見すると普通のスーパーのようにも見えますが、天井に眼を向けてみると無数のカメラが設置してありました。
事前情報通り店内には200台以上のカメラが設置されており、お客さんの動向を逐一チェックしています。

イートインコーナーは少々狭め

入口のそばにはイートインコーナーもあります。
この日は稼働しておらずプリペイドカード登録用の端末が並んでいましたが、本来はチケット制で出来立ての弁当が食べられる「クイックキッチン」というシステムのようです。

通路はカート2台がすれ違える程度確保されている

店内を進んでいくと普通のスーパーと同様に陳列棚が設置してあります。
こちらも特に変わったところは無いように見えますが…

陳列棚にも細かくカメラが取り付けられている

陳列棚にも1mほどの間隔でカメラが設置してありました。
また、値札はデジタル表示になっており自在に切り替えることができます。

3パック買った

ちなみに開店セール中のため、卵が驚くべき安さで売っていました。
価格の安さもトライアルの魅力。スマートストアだから高い、といったこともなくいつものトライアル価格です。

レジカートを使ってみよう

それでは実際に買い物してみましょう。
トライアル大野城店にはセルフレジとレジカートの2種類の買い物方法があります。
セルフレジは従来の店舗に設置してあるものと同様です。

タブレット付きの「レジカート」

今回利用するのがこちらのレジカート
タブレットとバーコードリーダーが取り付けられており、商品を読み取ることで買い物から決済までこの1台で済ませることができます。
利用にはプリペイドカードまたは専用アプリが必要になるので用意しておきましょう。
今回はプリペイドカードで利用します。

タブレット下部にはバーコードリーダーが付いている

タブレットの指示通り、カードをスキャンして裏面記載のPINコードを入力することで利用することができます。
この辺りの操作は少々面倒で、小さな子どもを連れていたりすると難しいかもしれません。

この画面まで進むと買い物を始めることができる

この画面が表示されると買い物を始めることができます。
早速商品をスキャンしてみましょう。

とりあえずバジルを購入してみる

商品をスキャンするとタブレットに個数、価格が表示されました。
また、商品を購入すると関連したクーポンが自動的に表示されます。
画面右上のクーポンボタンをタップすることでその日使えるクーポンの一覧を見ることができます。

買い物が済んだら右下のボタン
カードの残高、保有ポイントが確認できる

買い物が済んだら、画面右下の会計ボタンをタップ。
購入した商品の一覧が表示されるので、会計に間違いがないか確認します。
間違いがなければ右下の会計ボタンをタップして、バーコードリーダーにプリペイドカードを読み取らせれば決済完了です。

この画面が表示されたら会計完了

決済が完了すると上の写真のような画面表示に切り替わります。
これで会計は完了…と言いたいところですが、最後にレシートを発行しなければなりません。

出入口付近にある黒いゲート

レシートを発行するのはこちらのゲート。
会計が終わった「カートごと」このゲートを通過します。

レシートが自動的に発行される

通過するとレシートが発行されて、買い物完了となります。
※ゲートは必ず通過してください

現金不要、キャッシュカードから直接チャージ!

最新のチャージ機

トライアル大野城店に設置してあるプリペイドカードチャージ機。
こちらはなんと、銀行のキャッシュカードから直接チャージすることができます。

プリペイドカードをスキャンしてチャージしたい金額を入力。
キャッシュカードを差し込んで暗証番号を入力すれば現金を引き出さずにチャージすることができます。

手数料もかからないので、深夜に買い物に来て手持ちが足りない時にも安心です。

※キャッシュカードはJ-Debit機能付きのものに限ります

トライアルQuick大野城店のよかったところ

一通り店舗を見て周って買い物しましたが、やはり新しい買い物方法を体験できるという点が一番のメリットでした。
初めての利用だったので、利用開始や決済に手間取りましたが慣れればもっとスムーズに買い物できると思います。
何よりレジに並ばずに済むというのも大きなメリットです。

また、今後このような形態の店舗が増えることで人件費削減による更なる低価格化も期待できます。
店舗のシステムやオペレーションも今後さらに進化していくでしょう。

トライアルQuick大野城店の悪かったところ

一方デメリットもいくつか見受けられました。
場所柄、年配の方も多く、利用方法がわからないという声が上がっていました。
また、買い物中にレジカートを操作しなければならないため、通路での立ち止まりが多く見受けられます。

システム自体も見切り品の判別ができない、年齢確認ができないなど未熟な点も見受けられました。

店舗情報

日中でもレジカートを利用できます

場所:大野城市川久保2-5-4
TEL:0120-033-559
営業時間:24時間
定休日:無休
駐車場:あり(無料)