いま世界中で流行中のチーズケーキ「Uncle Tetsu」が実は福岡生まれって知ってた？

90年代に日本中でブームを起こしたチーズケーキショップ「てつおじさんの店」が、今度は「Uncle Tetsu」として世界15か国に100店舗以上を展開する世界的なブームを巻き起こしていると、さまざまな海外メディアが伝えています。

Uncle Tetsu Japanese Cheesecake: What’s $10, a lineup and your time worth?(カナダ)

Get excited: Uncle Tetsu is bringing its Japanese cheesecakes to Melbourne(オーストラリア)

Everyone is obsessed with Japanese cheesecake(アメリカ)

※海外のニュースサイトにジャンプします

そんな、てつおじさんの店改めUncle Tetsuが福岡生まれのお店だということを皆さんはご存知でしょうか。

1984年に親不孝通りから始まったてつおじさんの店は海外展開と同時に国内店舗をほとんど閉店してしまいました。しかし、創業の地である福岡にだけ4店舗を営業しています。
つまり、世界中でブームになっているチーズケーキを福岡でのみ、食べることができるのです！

てつおじさんの店(Uncle Tetsu)とは

てつおじさんの店は1984年、洋菓子店HANA JAMとしてスタートしました。次郎丸から始まり福岡県内で順調に店舗展開を進めていたHANA JAMで、1990年に大ヒット商品となるチーズケーキが開発されました。その後チーズケーキは順調に売り上げを伸ばし、92年には博多駅や天神と福岡の繁華街に出店。翌93年からは名古屋、札幌を皮切りに県外への出店も始め、95年には北は北海道から南は宮崎まで、全国45店舗を構えるほどに成長していました。しかし、2000年代に入るとブームも落ち着き、展開していた店舗も徐々に閉店していきます。デパートなどの催事場では相変わらずの人気でしたが実店舗はどんどん数を減らしていきました。
しかし、2009年、催事などで出店したことのあった台湾から誘致があり出店したことで流れが大きく変わります。台湾出店が大成功したてつおじさんの店の評判はSNSで瞬く間にひろがり、海外から出店の誘いが殺到。7年間で世界各国に100店舗以上を展開することとなりました。反対に国内店舗は次々と縮小し、冒頭でも述べた通り福岡の4店舗を残すのみとなっています。

行列のできる日本のチーズケーキ

海外のUncle Tetsuは連日行列が絶えません。海外のグルメ情報サイト「good food」によると、シドニー店では金曜日の朝にもかかわらず、店の前には少なくとも75人を超える行列できていたそうです。

good food「Sydney goes crazy for Uncle Tetsu’s Japanese Cheesecake」

海外のInstagramにもその混雑ぶりが投稿されていました。

・シドニー店(オーストラリア)

Finally 😍😋😚 . . . . . #sydney #australia #foodie #foodporn #instafood #mobilecam #instafoodie #foodstagram #delicious #desert #desertperson #cheesecake #japanese #japanesecheesecake #uncletetsuaustralia #fluffy #sufflecheesecake #yummy #soft #nottoosweet #sydneylife #sydneyeats #sydneydesert #desertlover

–さん(@heich_r)がシェアした投稿 – 2016年 8月月14日午後5時54分PDT

・メトロタウン店(カナダ)

#Sonofagun 2-3 hour wait for a Cheesecake? Must have been forever for The Flash!😜 #uncletetsu #yummy #chocolate #foodie #desserts #cakes #sweets #bakery #baking #tasty #party #happy #eat #sweettooth #cheesecake #cheesecakefactory

Bong.Almondsさん(@beetle.belly)がシェアした投稿 – 2018年 5月月25日午後3時12分PDT

・セントラルパークモール店(インドネシア)

Cuman sampai hari ini aja cheesecake Rp.50.000. Besok udah balik ke harga normal Rp.80.000. Ayooo buruan ke PVJ sekarang, jgn sampai kehabisan… 🤗🤗🤗🤗🤗 . . . More info : 08112280086 . . . #uncletetsu #uncletetsuindonesia #uncletetsubandung #cheesecake #specialpromo #bandunghits #bandungjuara #bandungfoodies #bandungculinary #infobdg #infokulinerbandung #foodblogger #japanessecheesecake #likeforlike #foodporn #foodlover #cheesecakefactory #foodnetwork #foodforfoodies #grandopening #parisvanjavabandung #pvjbandung #foodforinstagram #ilovefood #jajananbandung #kulinerbandung

Uncle Tetsu Bandungさん(@uncletetsubandung)がシェアした投稿 – 2018年 5月月16日午前4時03分PDT

このようにUncle Tetsuには連日多くの人が訪れています。あまりの人気に購入を1人1ホールまでと制限している店舗も多いようですがそれでもすぐに売り切れてしまうようです。

なぜ、Uncle Tetsuのチーズケーキは海外でここまでの人気を得ることができるのでしょうかのでしょうか。

世界中で大人気のチーズケーキ、おいしさの秘密

Uncle Tetsuの作るチーズケーキは、スフレチーズケーキといって実は日本発祥のケーキなんです。海外では「ジャパニーズ・チーズケーキ」や「エア・チーズケーキ」などと呼ばれています。

普段海外で食べられているのはレアチーズケーキやベイクドチーズケーキといった、目の詰まったずっしり重いものが主流だったため、スフレチーズケーキのような軽い、エアリーな触感のチーズケーキに世界中が夢中になりました。スフレチーズケーキの食感を示す「ふわふわ」は海外でも通じる言葉になったほどです。2004年に台湾で海外初出店したUncle Tetsuは瞬く間に世界中で話題となり、7年間で15か国100店舗を展開しました。

使用するオーストラリア産のクリームチーズはほどよい酸味とコクたっぷりの濃厚でまろやかな口あたりが特徴です。世界中のチーズの中から、スタッフが目と舌で吟味し、厳選しています。その他の材料もその国で手に入る一番いいものを使用するというポリシーの基、厳選した食材を使用しています。
添加物は一切使用しておらず、チーズ、卵、小麦粉、砂糖、牛乳、バターのみで作られた素朴な味わいのケーキです。

冒頭でも述べましたが、てつおじさんの店は国内だと福岡にしかありません。楽天市場にネットショップがありますが、無添加で日持ちしないため冷凍での発送となってしまいます(もちろんそれでもおいしいですが)。焼き立てを食べられるのは福岡県民の特権ですね！