宴会シーズン到来!福岡の居酒屋に謎のキャラクターがいた

皆さんは「完食一徹」というキャラクターをご存知でしょうか。

夏の宴会シーズンを迎え、居酒屋で見たことがある人もいるかもしれません。この圧がすごすぎるキャラクターは「完食一徹(かんしょくいってつ)」といって、福岡市が推進する「もったいない!食べ残しをなくそう福岡エコ運動」(以下、福岡エコ運動)のイメージキャラクターとして制作されました。

福岡市のホームページに詳しいプロフィールが記載されています。

<プロフィール>
年齢:働き盛りの40代
出身地:博多生まれの博多育ち
職業:福岡の地元企業で働く係長
家族構成:妻と子供2人
人生哲学:完食主義
<人物紹介>
幼少時代はおばあちゃん子。おばあちゃんの口ぐせ「感謝して食べり~よ」「もったいなか~」精神を今に受け継ぐ。学生時代はラグビー部に所属しており,食欲旺盛。「おいしく食べることが勝因だ!」という監督の元,気持ちよく完食する習慣がこの頃培われる。ひょうきん者で面倒見のよさは今も変わらず,部下と共に場を盛り上げるが,モットーである「完食」に反する行為が見受けられると豹変。そこは曲げられない性格らしく,完食推進の徹底ぶりを発揮する。
上司部下の関係なく完食の大切さを力説し,宴会の最後には誰が幹事か分からないくらいの立ち位置になるため,人は彼を「宴会部長」と呼ぶ。
(福岡市HPより引用)

かなり詳しいプロフィールが設定されていました。製作当時は「宴会部長」という名前でしたが、より市民に親しんでもらうためにと名前を一般公募。その強すぎるインパクトから市内だけでなく県内全土から市のキャンペーンとしては異例の502件もの応募が集まりました。

その中から宴会部長の紹介文にある「完食」と信念を曲げられない頑固一徹な性格を組み合わせることにより、宴会部長の迫力ある風貌とマッチする名前になるという理由で「完食一徹」と命名されました。名付け親は粕屋郡の男性だそうです。

そんな完食一徹が推進する福岡エコ運動は、主に居酒屋などの飲食店における食品ロスを減らすことを目的としています。

日本における食品ロスの問題は深刻で、全国で年間621万トンもの食品・食材が廃棄されています。福岡市はそんな現状に待ったをかけるべく、3つの項目を市民に呼び掛けています。

福岡エコ運動の内容

運動開始時は福岡市環境課のシンボルキャラクター「エコッパ」がイメージキャラクターを担当していたようです。

福岡エコ運動の詳しい内容は以下の通りです。

福岡エコその1 美味しくかしこい適量注文
たくさん注文したけど食べきれなくなり残してしまう。そんなことがないように、かしこく、適量を注文しよう!

福岡エコその2 かけ声で終了10分前の着席完食タイム
宴会中、席を離れて楽しく会話。ついつい話に夢中で食べ残してしまう。そんなことがないように最後は元の席に戻って料理をおいしくいただきましょう!

福岡エコその3 感謝を込めて最後のひと口
あなたの前に並ぶ料理は生産者、流通業界、飲食店などたくさんの人の心がこもったおいしい料理です。感謝をこめて「ごちそうさま」の前に最後のひと口をいただきましょう!

以上の3項目を飲食店利用者に啓蒙しています。福岡エコ運動は協力店を募っていて、平成30年現在協力店は275店舗にも上っています。協力店では完食した場合に割引券やサービス券がもらえる、持ち帰りに対応してくれるなど食品ロスを減らす取り組みが行われています。

(表情豊かな完食一徹)

一見、圧の強すぎる完食一徹ですが市の運動を周知するという意味では大正解のデザインなのかもしれません。運動自体も福岡市が力を入れているだけあり、協賛店における食品ロスは徐々に減ってきているそうです。

暑い夏の飲み会シーズンにはぜひ、福岡エコ運動加盟店で完食一徹の人生哲学の下、宴会を楽しんでくださいね。

福岡エコ運動加盟店はこちらからご確認いただけます

※店舗により取り組み内容は異なりますのでご注意ください。