出生率の低下、高齢化社会、人口の減少が叫ばれている日本ですが、福岡県のはどのような傾向にあるのでしょうか。
オープンデータや国勢調査の結果から、福岡の人口とその内訳、推移などを調べてみました。
この「福岡wiki」では、福岡県の情報をちょっと固い内容から最近の流行まで、皆さんにご紹介いたします。
福岡県の人口
2018年1月1日に発表された福岡県全体の人口は513万773人。
これは全国で9番目に多い数字で、フィンランドの人口とほぼ同じくらいです。
福岡県の人口推移
福岡県の人口は増加傾向にあります。
1965年から1995年までは年間10万人単位で順調に増加。それ以降は増加率を下げたものの、2005年から2015年の期間は約1%の増加と全国6位の増加率になっています。
福岡の人口は減少していく?
2015年に福岡県庁より発表された「福岡県人口ビジョン」によると、福岡県の人口は2015年をピークに徐々に減少していくと予想されています。
現状は微増傾向にあり、2018年現在も人口は増加し続けていますがいずれ頭打ちとなり減少し始めるという最新の予想も発表されています。
県の予想では人口はこのまま緩やかに減少を続け、2040年には約437万9000人になる見込みです。
外国人人口
福岡に居住している外国人は平成27年度時点で60,417人で、前年から2,721人増加。
福岡県は留学生の在籍数が東京、大阪に次いで全国3位となっており、17,519人が在籍しています。
年齢別人口比
細かい数字を出すと年少人口13.6%、生産年齢人口59.8%、老年人口26.5%という比率でした。
0歳から14歳までの年少人口は年々減少しており、毎年過去最低を記録しています。一方65歳以上の老年人口は増加しており、福岡県人口ビジョンでは2040年には全体の35%近くを占めると予測されています。
男女別人口
福岡県の男女比は男性47.3%、女性は52.7%と女性の方が多い結果でした。
よく福岡は女性が多いと言われますが、日本全体の男女比は男性48.6%、女性51.4%とあまり差はありません。
市町村別の人口・人口密度
推計人口 | 人口密度 | |
---|---|---|
福岡市 | 1,514,924人 | 4,524.82人/㎢ |
北九州市 | 956,243人 | 1,943.78人/㎢ |
久留米市 | 304,972人 | 1,326.20人/㎢ |
飯塚市 | 128,543人 | 600.47人/㎢ |
大牟田市 | 116,033人 | 1,424.59人/㎢ |
春日市 | 110,648人 | 7,819.65人/㎢ |
筑紫野市 | 101,753人 | 1,159.84人/㎢ |
大野城市 | 100,020人 | 3,719.60人/㎢ |
宗像市 | 96,678人 | 806.25人/㎢ |
糸島市 | 96,540人 | 447.57人/㎢ |
太宰府市 | 72,227人 | 2,440.10人/㎢ |
行橋市 | 70,586人 | 1,007.65人/㎢ |
柳川市 | 66,972人 | 868.08人/㎢ |
八女市 | 63,680人 | 132.00人/㎢ |
福津市 | 60,283人 | 1,142.59人/㎢ |
古賀市 | 58,100人 | 1,381.03人/㎢ |
小郡市 | 58,064人 | 1,275.85人/㎢ |
直方市 | 56,712人 | 918.26人/㎢ |
朝倉市 | 51,793人 | 209.93人/㎢ |
那珂川町 | 50,250人 | 670.45人/㎢ |
筑後市 | 48,405人 | 1,158.57人/㎢ |
田川市 | 48,259人 | 884.67人/㎢ |
粕屋町 | 46,104人 | 3,262.85人/㎢ |
志免町 | 45,325人 | 5,215.77人/㎢ |
中間市 | 41,336人 | 2,589.97人/㎢ |
嘉麻市 | 37,940人 | 280.81人/㎢ |
みやま市 | 37,606人 | 357.44人/㎢ |
宇美町 | 37,649人 | 1,246.24人/㎢ |
苅田町 | 35,556人 | 727.41人/㎢ |
大川市 | 34,371人 | 1,022.34人/㎢ |
岡垣町 | 31,444人 | 646.46人/㎢ |
新宮町 | 31,241人 | 1,650.34人/㎢ |
篠栗町 | 31,211人 | 801.72人/㎢ |
筑前町 | 29,243人 | 435.81人/㎢ |
うきは市 | 29,117人 | 247.89人/㎢ |
水巻町 | 28,826人 | 2,618.17人/㎢ |
宮若市 | 27,782人 | 198.46人/㎢ |
須恵町 | 27,448人 | 1,682.89人/㎢ |
豊前市 | 25,730人 | 231.59人/㎢ |
福智町 | 22,510人 | 535.19人/㎢ |
広川町 | 20,130人 | 530.57人/㎢ |
みやこ町 | 19,873人 | 131.31人/㎢ |
遠賀町 | 18,792人 | 848.40人/㎢ |
築城町 | 18,315人 | 153.12人/㎢ |
川崎町 | 16,453人 | 455.26人/㎢ |
鞍手町 | 15,803人 | 443.90人/㎢ |
大刀洗町 | 15,198人 | 665.41人/㎢ |
芦屋町 | 14,103人 | 1,215.78人/㎢ |
大木町 | 14,098人 | 764.53人/㎢ |
桂川町 | 13,409人 | 665.79人/㎢ |
香春町 | 10,652人 | 239.37人/㎢ |
添田町 | 9,803人 | 74.15人/㎢ |
糸田町 | 8,894人 | 1,106.22人/㎢ |
久山町 | 8,359人 | 223.26人/㎢ |
小竹町 | 7,683人 | 541.82人/㎢ |
上毛町 | 7,380人 | 118.19人/㎢ |
吉富町 | 6,598人 | 1,153.50人/㎢ |
大任町 | 5,120人 | 359.05人/㎢ |
赤村 | 2,963人 | 92.65人/㎢ |
東峰村 | 2,103人 | 40.47人/㎢ |
総務省統計局「国勢調査」より
市町村別の人口を見ると県庁所在地である福岡市に県全体の30%の人口が集中しています。
2位の北九州市、3位の久留米市を合わせると、上位3都市に全人口の50%以上が住んでいることになります。
2位の北九州市は1970年代に人口100万人を超えるピークを迎え、そこからは減少傾向にあります。
特に高齢化率が福岡県でもトップクラスで高いことから早急な対策が必要とされています。
北九州市では現在、若返り化と人口増加を図るため、全国からの移住の誘致に力を入れています。
一方、いちばん人口が少なかったのは朝倉郡の東峰村でした。
北部九州豪雨で大きな被害を受けたこの村は、平成の大合併時に限界集落化していた小石原村と宝珠山村が合併してできました。合併当時の人口は約3000人でしたが、自然減少や人口流出が重なり現在では2100人程度となっています。
人口密度は春日市が1位!
変わって人口密度では春日市が1位という結果でした。
春日市は福岡市博多区に隣接しています。福岡市のベッドタウンとなっていることに加え、14.2㎢と狭い面積(54/60位)のほとんどが宅地として整備されているため人口密度が高くなっています。
福岡県の人口は増加中!…でも
日本の人口が減少する中、福岡県はその人口を伸ばし続けています。
しかし、そんな状況も長続きするわけではなく近い将来、減少に転化すると予測されています。
福岡県では人口の減少や少子高齢化に歯止めをかけるべく、地区単位でさまざまな施策を打っています。
もちろん、市町村単位でも雇用の創出や福祉の充実などを行っていますが大きな成果が出ていないのが現状です。
福岡県の今後の更なる発展のためにも、県民である我々は動向を見守っていく必要がありそうです。